株式会社ファイナンスラボ(所在地:東京都渋谷区、代表:杉山諒也)はFX取引経験者を対象にした「FX取引で大損した失敗談と成功のコツ」に関する調査を実施しました。
調査の結果、以下のことが分かりました。
調査を通じて分かったこと
・約75%の人がFX取引で10万円以上の損をしている
・約4割近くの人が知見不足が原因でFX取引に失敗している
・大損後に経済動向を重要視し始めた人が約35%もいる
・FXで失敗したくない人は、損切ルールを厳密に決めるべき
今回の調査では、そんなトレーダーの方々の「損をした理由」「失敗談を踏まえた成功のコツ」を紹介していきます。
FX取引経験がある人からの貴重な意見が反映されているので、ぜひ参考にしてみてください。
調査概要:「FX取引で大損した失敗談と成功のコツ」に関する調査
【調査期間】2025年1月15日(水)~2025年1月22日(水)
【調査方法】クラウドワークス(https://crowdworks.jp/)によるアンケート
【調査人数】254人
【調査対象】FX取引の経験者
【対象年齢】10代~60代以上
【調査元】株式会社ファイナンスラボ(https://finance-lab.co.jp/)
その他の調査レポートまとめ
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50%近くの人が興味がきっかけで始めている
254人のFXトレーダーにFX取引を始めた理由を聞いた結果、48.3%が「投資に興味があったから」と回答しました。
実に半数近い方が興味がきっかけでFXを始めたことがわかります。
その次に「稼げると聞いたから」という回答が18.50%で多くなっていました。
長期運用で資産形成のためにFX取引を始めるというよりも、ちょっとした興味から投資で稼ぎたい!というトレーダーが多いようです。
FXで失敗した人の約75%が10万円以上損している
FX取引は「稼げる」と言われている一方で、リスクのある投資です。
調査結果を見ると、FXトレーダーの約75%が10万円以上の損をしています。
加えて、12.99%の人が100万円以上の損をしており、大損はありえない話ではありません。
0〜9万円の損失に抑えられたトレーダーも24.41%いますが、高確率で損失が発生するリスクがあります。
【大損した人の原因は?】約4割近くの人が知見不足が原因で失敗している
アンケートの結果21.76%の人が「FXの勉強が足りなかったから」と回答し、16.86%の人が「FXの経験が足りなかったから」と回答しており、知見不足が原因で失敗している人が多いことが分かりました。
FXをはじめて間も無い頃、どれにかけていいか右も左も分からずに進められるまま50万円つぎ込んで溶かした。
よかれと思って投資をし続けたが、理解不足のため、損をしてしまいました。
リスク管理の知見が足りていないことを理由に挙げるトレーダーも22.75%いました。
損切りするなどのリスク管理ができていなかったので、取引を継続したまま2日間ほどほったらかしにしていたら、大損してました。
FX取引で大損したトレーダーは、日頃からFXに関するインプットを怠っていた人が多いようです。
約5割近くの人が最初はスプレッド・レバレッジを重要視していた
アンケートの結果「スプレッド」を重要視していたトレーダーが26.38%、「レバレッジ」を重要視していたトレーダーが21.26%いたことが分かりました。
取引ごとに発生するコストであるスプレッドは、狭いほどコストを抑えられます。
レバレッジを高くすると、自己資金以上の取引も可能です。
しかしハイレバレッジで取引をすると、損失額が予想以上に大きくなってしまう可能性もあります。
利益も大事ですが、FX取引においてはリスク管理も徹底しましょう。
【大損後の行動変化は?】経済動向を重要視する人が約35%と一番多い
損失を出した後だと、経済の動向を重要視する(35.43%)トレーダーが増加しています。
国内外の経済指標の変化は、FX取引の損益に大きな影響を及ぼします。
しかし経済動向の変化によって大損を経験しないと、その重要性にはなかなか気付けないことがアンケート結果からよく分かります。
一方で、大損後も「スプレッド」と「レバレッジ」を重要視する方はそれぞれ16.54%と12.20%と比較的多くなっています。
FXを実際に運用して失敗を重ねることで、経済指標を追う重要性を理解できるのかもしれません。
FXで失敗しないコツは、損切ルールを厳密に決めること
トレーダーが実践するFX取引で失敗しないコツとして、「損切りルールを決める」が47.24%と圧倒的に多い結果となりました。
損切りとは、含み損が拡大する前に損失を確定させ最小限に損失を抑えることです。
FX取引の経験を重ねて知識を増やすと、冷静な判断ができるようになります。
また、「FXで勉強を毎日する」「低レバレッジで取引をする」もそれぞれ18.11%ずつ回答がありました。
損を取り戻すことよりも、損失を最小限に抑えるリスクヘッジが失敗しないために重要です。
約75%のトレーダーがFXをやめようと考えたことがある
FXトレーダーの74.02%がFX取引をやめようと考えたことがあるそうです。
失敗を踏まえてFX取引を継続するトレーダーもいれば、困難も多くやめようとするトレーダーも多くいます。
実際、トレーダーはどんな理由でFX取引をやめようと考えたのでしょうか。
ストレスで追い込まれてやめてしまった人が一番多い
アンケートの結果を見ると「ストレスに悩まされた」と回答したトレーダーが43.85%と最も多かったです。
その次に「損失が大きすぎて、資金が無くなってしまった」が32.09%という結果で、この2つの理由が大半を占めています。
FXの取引は失敗した時の金銭面のダメージが大きいだけではなく、思うように利益が出せないストレスや借金などのプレッシャーもかかります。
FX取引を続けるには、メンタルと自己資金の両方を管理する必要があるようです。
FX以外の投資を検討したことがある人が約85%もいる
FX取引で思うような結果が出せなかったトレーダーの中には、FX以外の投資を検討したことがある人もいます。
アンケート結果によると、約86.61%がFX以外の投資を検討したことがあるようです。
半数近くのFXトレーダーが株式投資を検討した経験あり
アンケートによると、48.20%のFXトレーダーが「株式投資」の運用を検討したことがあるという結果になりました。
株式投資は、上場企業が発行する株式に投資してもらえる配当金によって利益を得る投資です。
株主優待を受け取れるなど、多くのメリットがあります。
その次に「NISA」を検討したトレーダーが22.97%と多くなっていました。
トレーダーが上記のような投資手法を検討した主な理由は、以下の通り。
「長期的目線で見て資産になると考えたから」と回答した人が37.70%と最も多かったです。
FX取引は興味がきっかけで始める人が多かったですが、実際に運営してみることでより資産を増やせる投資に挑戦しようとする人が多いのかもしれません。
失敗したくない人はいきなり一攫千金を狙わない。まずはリスク管理を徹底しよう
FX取引は、初めての投資にぴったりの投資方法です。
始めやすさの一方で10万円以上損する人も少なくなく、ハイリスク・ハイリターンな投資といえます。
FX取引で損した人は、知見の足りなさを原因に挙げる人が多いです。
利益を出そうとレバレッジを高くしたり、スプレッド重視で取引環境を選ぶのは、リスクが大きいです。
利益を出すことよりも損失を抑えることが大損しないコツ。
損切りルールを決めるなどリスク管理を徹底しつつ、経済動向も追って状況変化に対応しながらFX取引を重ねてみましょう。