海外FXのスプレッドとは、取引ごとに発生する手数料です。
スプレッドは通貨ペアの買値と売値の差のことで、狭いほど取引コストが安く済みます。
ただ海外FXの多くは変動スプレッド制を採用しているため、相場変動や時間帯によってスプレッドが広がりやすいという特徴があるんですよね。
そこでこの記事では、海外FXのスプレッドについて詳しく解説していきます。
スプレッド以外にも総合的にみて海外FX業者のおすすめも紹介しているので、こちらもチェックしてみてください。
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海外FXのスプレッドとは?
海外FXのスプレッドとは、通貨ペアの買値と売値の差のことで、取引ごとに手数料として業者に徴収されるコストです。
スプレッドは、FX業者や通貨ペアなどによって異なり、トレーダーにとっては狭いほど取引コストが下がり利益を出しやすくなります。
一方、業者にとってはスプレッドは広くしたほうが利益が発生するワケです。
そのため低スプレッドを提供する業者は、最大レバレッジが低くボーナスが少ない傾向にあります。
まとめると、
- スプレッドが狭い業者は、最大レバレッジが低くボーナスが少ない傾向
- スプレッドが広い業者は、最大レバレッジが高くボーナスが豪華な傾向
スプレッドが狭い業者は、短期間で取引を繰り返してコツコツ利益を狙うスキャルピングトレーダーに向いており、スプレッドが広い業者は、ハイレバレッジとボーナスを活用してダイナミックに大きな利益を狙う人に向いています。
あくまでも傾向ですが、低スプレッドとハイレバレッジ・豪華なボーナスは両立しにくいです。
スプレッドの狭い海外FX業者を選ぶ際のポイント
スプレッドの狭い海外FX業者を選ぶ際のポイントを解説します。
取引コストを抑えるために、1つずつチェックしていきましょう。
ECN方式の口座タイプを提供しているか
スプレッドが狭い海外FX業者は、ECN方式の口座タイプを提供していることが多いです。
一般的に海外FXは、注文時にトレーダーとインターバンクの間にFX業者が介入しないNDD方式を採用しています。
そのNDD方式の中に、ECN方式とSTP方式という2つの発注方式があります。
- ECN方式:トレーダーの注文がブローカーを介さず、直接インターバンクに流れる
- STP方式:トレーダーの注文をブローカーが、カバー先の大手金融機関とマッチングさせる
ECN方式は、トレーダーがインターバンクと直接取引するため、業者がスプレッドに利益を上乗せするようなことがありません。
そのためSTP方式と比べてECN方式の方が、スプレッドが狭くなる傾向にあります。
低スプレッド口座はボーナス対象外のケースがある
低スプレッド口座を提供する海外FX業者には、様々なボーナスキャンペーンを実施する業者もあります。
例えば口座開設ボーナスを使えば、入金なしでいきなり取引を始めることができます。
しかし業者の中には、低スプレッド口座の開設はボーナス対象外のケースがあるんです。
低スプレッド口座の開設前に、ボーナス対象口座かどうかをチェックしましょう。
最小スプレッドと平均スプレッドのどちらを表示しているか
海外FXの公式サイトには、リアルスプレッド情報が掲載されています。※ログインしないと見れないケースもあります。
ただ、業者によって表示しているスプレッドが「最小」か「平均」かで異なるので注意が必要です。
最小スプレッドは特定の取引時間内でのもっとも狭いスプレッドを指し、平均スプレッドは取引時間内を通して平均したスプレッド値を指します。
中にはリアルタイムスプレッドを表示している業者も。
自身のトレードスタイルによって、どちらのスプレッド情報を参考にするかが変わります。
複数業者を比較する際には、同一のスプレッド情報で比較検討しましょう。
海外FXのスプレッドの注意点
海外FXのスプレッドの注意点を解説していきます。
「スプレッドが狭い業者」という一点だけで取引を始めると、損失リスクが高くなりガチです。
注意点を理解した上で、低スプレッドで取引をしましょう。
口座タイプによってスプレッドが異なる
海外FXのスプレッドは、同じ業者でも口座タイプによって異なる場合があります。
「低スプレッド」を謳う業者でも、口座タイプによってはハイレバレッジで取引できる代わりにスプレッドが広く設定されています。
開設する口座タイプのスプレッドは、事前に確認しましょう。
通貨ペア・銘柄によってスプレッドが異なる
取引する通貨ペア・銘柄によっても、海外FXのスプレッドは異なります。
基本的にメジャー通貨と言われる通貨ペアは、低スプレッドで取引できる場合がほとんどです。
しかし業者によって、低スプレッドで取引できる通貨ペアに差があるため、事前に確認しておく必要があります。
特定の通貨ペアに集中して取引する場合は、対象のスプレッドで業者を比較するなど注意しましょう。
スプレッドが広がりやすいタイミングがある
海外FXは一般的に変動スプレッド制を採用しているため、早朝や経済指標発表時にスプレッドが広がりやすい傾向があります。
- 早朝
- 週末深夜
- 年末年始
- クリスマス時期
- 重要な経済指標が発表される時間帯
- 自然災害、テロや紛争などの発生時
こうしたタイミングで急激にスプレッドが変動しやすいです。
長期的にポジションを持ち越すスイングトレーダーの方は、急なスプレッドの変動で大きな損失が発生するリスクが高いので注意してください。
スプレッドが狭い海外FX業者5選
スプレッドが狭い海外FX業者を解説していきます。
業者によって取引環境に差があります。
特に取引手数料や最大レバレッジに大きな差があるので、スプレッド以外の環境も比較しながら自分にあった業者を選びましょう。
ThreeTrader|Raw ゼロ口座
ThreeTraderは、海外FX業者の中でも特にスプレッドが狭い業者です。
2つの口座タイプを提供しており、Raw ゼロ口座は非常に狭いスプレッドを提供しています。
最低スプレッド | 0.0pips |
---|---|
取引手数料 | 往復4ドル |
最大レバレッジ | 500倍 |
ボーナス | なし |
最低入金額 | 100,000円 |
メジャー通貨は最小0.0pips〜の低スプレッド環境で取引できます。
Exness|ロースプレッド口座
Exnessは、最大レバレッジ21億倍(実質無制限)のハイレバレッジ海外FX業者です。
同様のハイレバレッジで低スプレッド環境のロースプレッド口座を提供しています。
最低スプレッド | 0.0pips |
---|---|
取引手数料 | 往復7ドル |
最大レバレッジ | 無制限 |
ボーナス | なし |
最低入金額 | 1,000ドル |
そんなロースプレッド口座の平均スプレッドは以下を参考にしてください。
主要通貨ペア | 平均スプレッド |
---|---|
USD JPY | 0.0pips |
AUD JPY | 0.3pips |
EUR JPY | 0.3pips |
海外FX業者の中でも珍しいレバレッジ無制限を、低スプレッド環境で使える口座タイプです。
AXIORY|ナノ口座
AXIORYは、約定力99.99%を誇る高い透明性が評価されている海外FX業者です。
ナノ口座は、MT4もしくはcTraderを使って低スプレッド環境で取引できるスキャルピング向けの口座タイプとなっています。
最低スプレッド | 0.0pips |
---|---|
取引手数料 | 往復6ドル |
最大レバレッジ | 1,000倍 |
ボーナス | なし |
最低入金額 | 1,100円 |
そんなナノ口座のリアルタイムスプレッドは以下をご覧ください。
主要通貨ペア | リアルタイムスプレッド |
---|---|
USD JPY | 0.7pips |
AUD JPY | 0.8pips |
EUR JPY | 1.0pips |
低スプレッド環境を利用したスキャルピングトレードに注力したいなら、AXIORYのナノ口座を検討してみてください。
▶AXIORYの口コミ・評判はこちら
XM Trading|ゼロ口座
XM Tradingは、日本人トレーダーから高い人気を集めている海外FX業者です。
ゼロ口座は、XMが提供する口座タイプの中でも最狭のレバレッジとなっています。
最低スプレッド | 0.0pips |
---|---|
取引手数料 | 往復10ドル |
最大レバレッジ | 500倍 |
ボーナス | なし |
最低入金額 | 500円 |
そんなゼロ口座の平均スプレッドは以下をご覧ください。
主要通貨ペア | 平均スプレッド |
---|---|
USD JPY | 0.2pips |
AUD JPY | 1.5pips |
EUR JPY | 1.2pips |
XMのゼロ口座は、ボーナス対象外に加えて最大レバレッジ500倍の規制があることは注意しましょう。
▶XMの口コミ・評判はこちら
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TitanFX|Zeroブレード口座
TitanFXは、業界最高クラスの約定力と狭いスプレッドが強みの海外FXスプレッド業者です。
Zeroブレード口座は、ECN方式を採用した低スプレッドの口座タイプとなっています。
最低スプレッド | 0.0pips |
---|---|
取引手数料 | 往復7ドル |
最大レバレッジ | 500倍 |
ボーナス | なし |
最低入金額 | 設定なし(入金方法の最低額に準拠) |
そんなZeroブレード口座の平均スプレッドは以下をご覧ください。
主要通貨ペア | 平均スプレッド |
---|---|
USD JPY | 0.33pips |
AUD JPY | 1.12pips |
EUR JPY | 0.74pips |
取引手数料は往復7ドルと高めに設定されていますが、スプレッドを加味するとZeroスタンダード口座よりもコストは安いです。
▶TitanFXの口コミ・評判はこちら
海外FXのスプレッドが広がる時間帯・タイミング
海外FXのスプレッドが広がる時間帯やタイミングを解説していきます。
取引に特に関わる時間帯やタイミングについて、スプレッドが広がる原因をチェックしていきましょう。
日本時間の早朝・深夜
日本時間の早朝や深夜の時間帯は、スプレッドが広がりやすいです。
FX取引は、インターバンクを介して世界中の市場(マーケット)で行われます。
そのため市場が閉場する早朝や深夜の時間帯は、取引の流動性が低くなりスプレッドが広がりやすくなります。
値動きが読みにくく勝率が下がるので、早朝・深夜の取引は避けるのがベストでしょう。
重要な経済指標が発表されたタイミング
重要な経済指標が発表されたタイミングは、スプレッドが広がりやすいです。
注目度の高いニュースは、為替レートに大きな影響を及ぼします。
多くのトレーダーが取引を行うため、急激に流動性が高まり、反動でスプレッドが急降下するリスクがあります。
スプレッドの急な変動は、強制ロスカットによる大幅な損失原因の一つです。
経済指標の発表前には、損失を抑えるために事前にポジションを決済するなど対策をしてください。
経済指標の発表は、予め予定されることが多いので事前にチェックしておきましょう。
海外FXでスプレッドによるコストを抑えるコツ
スプレッドが狭い海外FX業者・口座タイプを選ぶだけでなく、取引方法を工夫すればスプレッドによるコストを最小限に抑えることが可能です。
ここでは、海外FXでスプレッドによるコストを抑えるコツを解説します。
ボーナスを活用してコストを削減する
海外FXでスプレッドを最小限に抑えたいなら、ボーナスを活用してコストを削減しましょう。
スプレッドによって発生するコストは、取引ごとに証拠金残高から徴収されます。
海外FXのボーナスは証拠金として使えるため、資金代わりに利用が可能です。
コストを削減するために、口座を開設するだけで受け取れる口座開設ボーナスや、入金額に応じて受け取れる入金ボーナスを提供するFX業者を選びましょう。
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スプレッドの影響が小さい長期保有で運用する
長期保有で運用すれば、海外FXのスプレッドによるコストを抑えることができます。
長期保有とは、ポジションを数週間〜数年単位で保有する取引方法です。
1度の取引で大きな利益を得られるだけでなく、取引回数を削減できるため、スプレッドによるコストを抑えることができます。
一方で長期保有の場合、想定外の値動きが生じると強制ロスカットを受ける可能性が高まります。
長期保有で運用する際は、値動きの影響を加味してある程度のまとまった資金が必要です。
スプレッドが広がる時間帯・タイミングの取引を避ける
スプレッドが広がる時間帯やタイミングの取引を避けることで、コストを抑えましょう。
ここまで紹介してきたように早朝・深夜の取引や、経済指標の発表タイミングは、スプレッドが広がりやすいです。
コストを抑えるために、
- 日中に取引を行う
- スプレッドが広がりやすいタイミングの取引は避けて、予めポジションを決済する
などの対策をするのがおすすめです。
海外FXと国内FXのスプレッドの違いは?
海外FXと国内FXには、スプレッドの違いがあります。
これまで国内FXで取引をしてきた方は、損失の原因になりかねないので違いをチェックしておきましょう。
▶海外FXと国内FXの違いについてはこちら
スプレッドの単位が違う
海外FXと国内FXでは、スプレッドの単位が異なります。
FXは世界中の通貨を扱うため、どの通貨にも共通して使えるスプレッド単位「pips」が用いられます。
しかし国内FXのスプレッド単位は「銭」です。
海外FXと国内FXのスプレッド表記の違いは、以下の表を参考にしてください。
海外FX | 国内FX | |
---|---|---|
単位 | pips | 銭 |
1円 | 100pips | 100銭 |
0.1円 | 10pips | 10銭 |
0.01円 | 1pips | 1銭 |
単位が違うだけで、数値は同じと認識して問題はありません。
変動スプレッド制・固定スプレッド制の違い
海外FXと国内FXでは、採用しているスプレッドの方式が異なります。
海外FXは流動性などによって数値が変動する変動スプレッド制を採用しており、国内FXは数値が一定の固定スプレッド制を採用しています。
国内FXに慣れている場合、値動きによってスプレッドが変動する海外FXは最初は使いにくいかもしれません。
ただタイミングによっては海外FXの方が狭いスプレッドで取引できるので、コスト面で考えると変動スプレッド制の方が有利と言えるでしょう。
口座タイプによるスプレッドの違い
海外FXと国内FXでは、口座タイプによるスプレッドの違いがあります。
そもそも国内FXには、基本的に口座タイプの概念がありません。
一方で海外FXには、業者によって複数の口座タイプを提供しています。
その中でも、業者のサービスを最大限に使えるスタンダード口座と低スプレッドに特化したECN方式の口座タイプを提供する業者があります。
スタンダード口座 | ECN方式の口座タイプ | |
---|---|---|
スプレッド | 普通〜広い | 狭い |
取引手数料 | 無料が多い | 1往復あたり手数料が発生する |
レバレッジ | 高く設定されている | 低く設定されていることが多い |
ボーナス | 業者が提供するボーナスを受け取れる | 受け取れないことが多い |
ECN方式の口座タイプは、狭いスプレッドで取引できる代わりにレバレッジ規制があったり、ボーナス対応外のケースが多いです。
良い面もあれば悪い面もあるので、自分のトレードスタイルに合った口座を開設しましょう。
海外FXのスプレッドに関するよくある質問
最後に、海外FXのスプレッドに関するよくある質問を3つ紹介します。
なぜ海外FXのスプレッドは広いのでしょうか?
海外FXは、国内FXに比べてスプレッドが広く設定されています。
それは、海外FX業者にとってスプレッドによる取引手数料が会社の利益になるからです。
海外FX業者は、トレーダーによって有利となるボーナスキャンペーンの提供やハイレバレッジ取引が魅力です。
さらにトレーダーが取引で生じたマイナス分を業者側が補填するゼロカットシステムも採用しています。
こうした取引環境は、業者が多くのトレーダーを獲得するために少しでもトレーダーによって有利な環境を作ろうとする企業努力です。
ただしそれだけ業者にとっては、赤字覚悟のサービスとなっています。
広くなっているスプレッドは、唯一業者が利益として獲得できる収益となっており、業者とトレーダー間でのイーブンな関係を担保するために、広くなっているんです。
スプレッドは狭いほうが良いですか?
海外FXのスプレッドは狭いほうがトレーダーにとって有利です。
狭ければ狭いほど1回あたりの取引手数料を抑えられるため、トレーダーの損失を削減できます。
ただスプレッドが狭いECN口座は、スプレッドによる手数料に加えて1往復あたりの手数料が発生します。
少しでも取引あたりの手数料を抑えたいなら、STP口座でスプレッドが狭い時間帯や取引商品での取引を行うのがおすすめです。
FXのスプレッド幅はなぜ開くのか?
スプレッドとは、売値と買値の差です。
為替レートに応じて売値と買値は変動した結果、スプレッドによる手数料が発生します。
スプレッドは、取引流動性の低い時間帯や重要な経済指標の発表前後に大きく変動しやすいので注意しましょう。
スプレッドが狭い海外FXを選ぶ際は注意点もチェックしよう
海外FXのスプレッドについてまとめてきました。
海外FXのスプレッドは、変動スプレッド制を採用しているため、タイミングによっては損失リスクが高まります。
一方スプレッドを味方につければ、コストを抑えた取引が可能となり、大きな利益を得るチャンスとなるでしょう。
この記事でスプレッドの注意点をチェックして、FX取引に挑戦してみてください。