海外FXは、日本人トレーダーにとって危険性やリスクが伴うFX取引と言われています。
実際、海外FXには危険性があるのか?安全に取引できるのか?を徹底検証していきます。
この記事では、
- 海外FXの危険性を5つの観点で分析
- 危険な海外FXの見分け方
を解説していきます。
海外FXを安心安全に取引したい人に向けて業者のおすすめも紹介しているので、こちらもチェックしてみてください。
▶海外FXおすすめ業者ランキング一覧!初心者からプロが使う14社の人気口座を比較
海外FXの危険性を5つの観点で分析
まずは海外FXの危険性を5つの観点で分析していきます。
- 安全性・信頼性
- 違法性
- ハイレバレッジ
- 出金拒否
- 税金
それぞれの観点で、海外FXの危険性を徹底検証していきましょう。
①安全性・信頼性
海外FXの危険性を安全性・信頼性の観点からみていきます。
日本の金融ライセンスを取得していない
海外FX業者は、日本の金融ライセンスを取得していません。
日本国内で金融庁の認可を受けずに金融商品取引業を行うことは、法律で禁じられています。
日本で登録を受けずに金融商品取引業や暗号資産交換業を行うことは違法です。
海外FX業者は、無登録業者として警告を出されており、トレーダーに対しても無登録業者との取引は行わないように注意してます。
信託保全が義務化されていない
海外FXでは信託保全が義務化されていません。
信託保全とは、顧客資金をFX業者の運営資金とは別に第三者機関(信託銀行)で管理する方法です。
信託保全の場合、仮にFX業者が倒産しても預けた資金は第三者機関から全額返金されます。
しかし海外FXは、第三者機関が介入せず業者内で運営資金と顧客資金を分けて管理する分別管理のケースがほとんど。
分別管理の場合、全額返金が義務化されていないため、信託保全と比べて安全性・信頼性は低いといえるでしょう。
詐欺業者が存在する
海外FX業者の中には、トレーダーから資金を騙し取る詐欺業者が存在します。
日本人トレーダーを標的に詐欺目的で設立された海外FX業者があることは事実。
しかしすべての海外FX業者が危険なわけではありません。
運営実績もあり、多くの日本人トレーダーが利用する信頼できる海外FX業者もあります。
どうしても悪質な業者の評判の方が広まりやすいため、「海外FXは危険」と言われてることが多いです。
②違法性
次に海外FXの危険性を違法性の観点からみていきましょう。
FX取引自体は違法行為ではない
先に解説した通り、海外FXは日本の金融庁から警告を受けています。
しかし日本人トレーダーが海外FXを利用することに違法性はないです。
あくまでも違法性が問われるのはサービスを提供する側。
取引行為を行うトレーダーには違法性はありません。
海外FXのアフィリエイトはグレーゾーン
海外FXのアフィリエイトとは、成功報酬型の広告のこと。
SNSやWebサイトを通じた集客が新規口座を開設することで、その都度報酬を得られます。
海外FXのアフィリエイトが「海外FX業者の勧誘を幇助する行為」と認識された場合、違法性が問われる危険性があります。
そもそも日本の金融庁から認可を受けていない海外FXは違法性があり、日本人トレーダーを勧誘する行為は違反行為とされています。
アフィリエイトは、その「勧誘を幇助する行為」と捉えられる可能性が無きにしも非ず。
海外FXのアフィリエイトはグレーゾーンであることを覚えておきましょう。
③ハイレバレッジ
次に海外FXの危険性をハイレバレッジの観点からみていきます。
損失リスクが大きい
海外FXの醍醐味として、ハイレバレッジを効かせたダイナミックなトレードがあります。
日本の金融庁の規制を受けないため、最大レバレッジ1,000倍や実質無制限で取引を行うことができます。
このことから、大きな利益が狙える一方損失リスクも大きいです。
海外FXに慣れていないのにいきなり1,000倍や2,000倍のレバレッジを効かせて取引すれば、大幅に資金を失う可能性が考えられるでしょう。
ハイレバレッジ環境は、資金面において大きな危険性・リスクを伴います。
ゼロカットシステムで追証は発生しない
海外FXのハイレバレッジ環境は、資金面において大きな危険性・リスクを伴います。
しかし海外FXは、追証が発生しないゼロカットシステムを採用しています。
ゼロカットシステムとは、損失によって資金がマイナスになった際にマイナス分を業者が補填してくれるシステムのこと。
そのため海外FXでは、資金以上の損害を受ける危険性がありません。
ゼロカットシステムがあれば、海外FXのハイレバレッジによるリスクを最小限に抑えることができます。
④出金拒否
次に、海外FXの危険性を出金拒否の観点からみていきましょう。
厳しい出金ルールがある
海外FXには、業者ごとに厳しい出金ルールを設けています。
例えば、XMの出金ルールが以下。
- 入金方法と出金方法を一致させないといけない
- 出金の優先順位を守らないといけない
- ポジション保有中で証拠金維持率150%未満の出金リクエストは出金できない
- 複数間口座や他社間での両建て取引など利用規約を違反する行為をすると出金できない など
このように、安全に出金するためには守らないといけないルールが複数存在します。
一つでもルールに反した場合、出金拒否される危険性が高いでしょう。
一方で「出金ルールが明記されていない」「利用規約が日本語表記されていない」業者は、ルール関係なく悪質な出金拒否を引き起こす危険性があります。
安全な業者を選んでルールを守って取引すれば、安心して出金手続きを踏むことができるはずです。
利益を出金できるのは銀行送金のみ
海外FXでは、マネーロンダリング対策として入金方法と出金方法を一致させないといけないという出金ルールを設けています。
ただし入金方法によっては、入金額までしか出金できないケースもあるんです。
入金額以上のFX取引で得た利益を出金できるのは銀行送金のみ。
これは信頼できる海外FX業者ならすべてに適用されるルールです。
もし銀行送金以外で入金した場合、入金額までは入金時と同じ方法で出金してから銀行送金でもう一度出金手続きをしないといけません。
2度手間を避けるには、銀行送金で入金するのがおすすめ。
ただし銀行送金は、1回あたりの手数料が発生するので、出金時には大きな金額を一気に出金するのがいいでしょう。
⑤税金
最後に海外FXの危険性を税金の観点からみていきます。
海外FXは税金が高い
海外FXは、稼げば稼ぐほど税金が高くなります。
国内FXは一律20.315%の税率が発生しますが、海外FXの場合は所得に応じて税率が変動します。
国内FXは一律20.315%の税率が適用される一方、海外FXは所得に応じて税率が変動する累進課税です。
課税される所得金額 | 税率 | 控除額 |
---|---|---|
1,000円 から 1,949,000円まで | 5% | 0円 |
1,950,000円 から 3,299,000円まで | 10% | 97,500円 |
3,300,000円 から 6,949,000円まで | 20% | 427,500円 |
6,950,000円 から 8,999,000円まで | 23% | 636,000円 |
9,000,000円 から 17,999,000円まで | 33% | 1,536,000円 |
18,000,000円 から 39,999,000円まで | 40% | 2,796,000円 |
40,000,000円 以上 | 45% | 4,796,000円 |
上記の累進課税に加えて、住民税10%と復興特別所得税2.1%の最大で55%以上の税率が適用されるわけです。
何も考えずに稼ぎすぎると、確定申告の際にとんでもない額の税金を納めないといけない危険性があります。
税金を少しでも抑えるために、経費を計上して節税対策に努めましょう。
【総括】海外FXは業者選びを失敗すると危険!
ここまでの5つの項目から、海外FXの危険性を総括すると以下の通り。
- 安全性・信頼性:日本の法律のもとでは安全とは言えない↓
- 違法性:トレーダーが海外FXで取引するのは違法ではない↑
- ハイレバレッジ:追証のリスクがないゼロカットシステムを採用↑
- 出金拒否:安全な業者なら出金ルールを守れば悪質な出金拒否はない↑
- 税金:稼げば稼ぐほど高くなる↓
海外FXは、日本の金融庁の認可を受けていないため警告が出されています。
しかし日本人トレーダーが取引に利用する分には問題ありません。
ハイレバレッジ環境もゼロカットシステムによって、追証のリスクは0。
稼げば稼ぐほど税金が高くなるのはデメリットですが、出金ルールを守れば稼いだ利益を安全に出金することができます。
ただ海外FXを安全に利用するには、危険な悪質業者を避ける必要があります。
業者選びに失敗するとトラブルに巻き込まれる危険性があるので、安全な業者をきちんと見分けましょう。
危険な海外FXの見分け方
危険な業者と安全な業者を見分けるために、海外FXのチェックポイントを押さえましょう。
- 金融ライセンスの有無
- 日本語サポートの有無
- 運営実績の有無
- 顧客資金の管理方法
- 悪質な出金拒否の事例
金融ライセンスの有無
危険な海外FXを見分けるポイントとして、金融ライセンスの有無をチェックしてください。
海外FXは日本の金融ライセンスは取得していません。
代わりに、世界各国の金融規制当局が定める金融ライセンスを取得しています。
金融ライセンスは、海外FX業者がトレーダーに対して取引の安全性・信頼性を保証するために必要なものです。
ただ金融ライセンスを取得している=安全というわけでもありません。
取得難易度の高さや監視体制の充実度によって金融ライセンスの信頼度も異なります。
以下の所得難易度の高い金融ライセンスを保有する業者は危険性が低いです。
- FINMA(スイス金融市場監督機関)
- FSA(セーシェル金融サービス庁)
- FCA(イギリス金融行為規制機構)
- ASIC(オーストラリア証券投資委員会)
日本語サポートの有無
日本語サポートの有無も危険な海外FXを見分けるポイントです。
- 業者の公式サイトが日本語対応しているか
- 直訳しただけのような怪しい日本語表記になっていないか
- 日本語対応のスタッフが在籍しているか
海外FX業者の中には、日本語サポートが十分でない業者もあります。
問い合わせに対して的はずれな回答が返ってきて、スムーズな取引が行えない危険性もあります。
公式サイトの日本語表記や口コミ・評判をみて、日本語サポートの充実度を確認しましょう。
運営実績の有無
危険な海外FXを見分けるために運営実績の有無もポイントです。
FXサービスを提供開始した年が浅い業者は、豪華なボーナスキャンペーンで注目を集めて入金資金を盗み取る悪質業者の危険性があります。
また海外での実績があるように見せかけて日本でのみサービスを提供する業者もあります。
少なくとも5年以上の海外・国内での運営実績がある業者を選ぶのが安心でしょう。
顧客資金の管理方法
顧客資金の管理方法も危険な海外FXを見分けるポイントです。
信託保全が義務化されていない海外FXですが、AXIORYのように信託保全で顧客資金を管理する業者もあります。
また分別管理で顧客資金を管理する業者でも、取得する金融ライセンスによって顧客資金の管理方法を監視されているケースもあります。
顧客資金がどのように管理されているのか、管理方法に透明性があるかをチェックしましょう。
悪質な出金拒否の事例
悪質な出金拒否の事例がある業者は、確実に危険な海外FX業者です。
悪質な出金拒否を行った業者は、逃げるようにサイトを閉鎖しサービスを停止します。
しかし中には、名前を変えて日本でのサービスを再開しているケースもあるんです。
こうした悪質な事例は、SNSで検索するとすぐにヒットします。
出金拒否に関しては、業者名をSNSで検索してトレーダーの口コミ・評判を確認するのが一番です。
安心安全な海外FX業者を紹介
ここまでの危険な海外FXの見分け方を踏まえて、安心安全に利用できる海外FX業者を紹介していきます。
それぞれのサービスの安全性を中心にまとめているので、業者選びの参考にしてください。
XM Trading
金融ライセンス | FSA(セーシェル金融サービス庁) FSC(モーリシャス金融サービス委員会) |
日本語サポート | ◎ |
運営実績 | 2009年サービス開始 |
顧客資金の管理方法 | 分割管理 |
悪質な出金拒否の事例 | なし |
2009年に運営開始したXM Training。
日本トレーダーから人気NO.1のブローカーと言われており、信頼と実績に定評のある海外FX業者です。
顧客資金は分別管理ですが、信頼性の高いFSAの金融ライセンスを取得しています。
安心安全にFX取引を始めるなら、まずはXMを検討してみてください。
Exness
金融ライセンス | FSA(セーシェル金融サービス庁) FSC(モーリシャス金融サービス委員会) FCA(イギリス金融行動監視機構) CySEC(キプロス証券取引委員会) |
日本語サポート | ◎ |
運営実績 | 2008年サービス開始 |
顧客資金の管理方法 | 分割管理 |
悪質な出金拒否の事例 | なし |
Exnessは、複数の信頼性の高い金融ライセンスを保有する海外FX業者です。
海外FXでも珍しい実質無制限のレバレッジを効かせることができる、ダイナミックなトレード環境が魅力。
安全な環境でダイナミックな取引がしたい方向けの海外FXを業者といえるでしょう。
AXIORY
金融ライセンス | IFSC(ベリーズ国際金融サービス委員会) |
日本語サポート | ◎ |
運営実績 | 2011年サービス開始 |
顧客資金の管理方法 | 信託保全 |
悪質な出金拒否の事例 | なし |
AXIORYは、海外FX業者の中でも珍しい顧客資金を信託保全で管理しています。
業界トップクラスの安全性と信頼性を誇り、約定力99.9%の透明性も魅力の一つです。
悪質な出金拒否の事例もありません。
透明性の高い環境で安心安全に取引したい方向けの海外FX業者です。
FXGT
金融ライセンス | FSA(セーシェル金融サービス庁) |
日本語サポート | ◎ |
運営実績 | 2019年サービス開始 |
顧客資金の管理方法 | 分別管理 |
悪質な出金拒否の事例 | なし |
FXGTは、2019年にサービスを開始した比較的運営実績の浅い海外FX業者です。
しかし信頼性の高いFSAの金融ライセンスを取得している点から口コミ評価も高く、多くの日本人トレーダーが利用しています。
業界トップレベルの豪華なボーナスキャンペーンを実施している点も、見逃せない評価ポイントです。
TitanFX
金融ライセンス | VFSC(バヌアツ金融サービス委員会) BVIFSC(イギリス領ヴァージン諸島金融サービス委員会 ) FSA(セーシェル共和国金融サービス庁) FSC(モーリシャス共和国金融サービス委員会) |
日本語サポート | ◎ |
運営実績 | 2014年サービス開始 |
顧客資金の管理方法 | 分別管理 |
悪質な出金拒否の事例 | なし |
TitanFXは、スキャルピングトレーダーから人気の海外FX業者。
信頼性の高い金融ライセンスを取得しているだけでなく、金融業界団体への加盟や保険会社との契約など、トレーダーの安心のために様々な取り組みを行っています。
安心安全の環境でスキャルピングトレードするなら、TitanFXが向いています。
海外FXの危険性まとめ
海外FXの危険性をまとめてきました。
- 安全性・信頼性
- 違法性
- ハイレバレッジ
- 出金拒否
- 税金
5つの項目で海外FXの危険性を検証した結果、「安全な業者を選べば安心して取引ができる」ということが分かりました。
確かに海外FXは日本の金融庁から警告を受けてはいますが、トレーダーが利用する分には違法性はありません。
危険な業者の見分け方を押さえて、安心安全の海外FX業者を選んでください。